SAHの定義】くも膜下出血とは.脳底部や脳表面の血管が破裂した後に血液がくも膜下腔に流れ込み.それに伴う臨床症状を引き起こす脳卒中の一種で.原発性くも膜下出血とも呼ばれ.英語ではSAHと略記されます。
SAHの原因】①頭蓋内動脈瘤が最も多く約75%.②脳血管奇形が約5~10%.③くすぶり病(もやもや病).④その他.巻き込み動脈瘤.血管炎.脳動脈硬化.血液疾患.などです。 湖北省中西医学総合病院脳神経外科 王少兵(ワン・シャオビン)氏
したがって.典型的なクモ膜下出血の場合は.まず頭蓋内動脈瘤破裂出血の有無を検討する必要があります。
危険因子】頭蓋内動脈瘤破裂出血の主な危険因子は.喫煙.高血圧.過度の飲酒.動脈瘤破裂の既往.多発性動脈瘤などで.中でも喫煙者は非喫煙者に比べて動脈瘤が大きく.多発性動脈瘤を持つことが多いと言われています。
臨床症状】 1.年齢:男女を問わず発症するが.男性よりも若年層に多い。 2.症状:男性に比べ.若年層に多い。 頭痛は「破裂様」または「電気ショック様」で.強い首筋の痛みを伴い.しばしば吐き気や嘔吐を伴い.重症の場合は痙攣.意識障害.呼吸停止や心停止に至ることもあります。
[合併症】 1.再出血:再出血の罹患率および死亡率は50%であり.発症後24時間以内の再出血のリスクが最も高く.4週間以内の再出血のリスクが高い 2.脳血管攣縮:3~5日で始まり.5~14日にピークを迎え.2~4週間後に徐々に減少する 3.水頭症:約15~20%の患者が急性閉塞性水頭症となり.後に交通性水頭症となる患者もいる 4.脳血管障害:脳血管障害になる可能性がある 5. その他:発作など
[画像検査データ]。
図1:クモ膜下出血のCT画像
図2:後方交連動脈瘤を示すDSA画像
図3:前方連絡動脈瘤を示すDSA画像
図4:動脈瘤開頭術クランプの模式図
図5:動脈瘤塞栓術の模式図