概要】大腿骨転子間骨折に対する解剖学的ロッキングプレートと従来の解剖学的プレート内固定法の臨床効果を比較し.2つの内固定法の特徴を分析することを目的とする。 方法 プレートによる内固定を行った大腿骨転子間骨折患者39例をレトロスペクティブに分析し,内固定方法によって2群に分けた。A群は解剖学的ロックプレート内固定法,21例,B群は従来の解剖学的プレート内固定法,18例である。 手術時間,内固定失敗率,骨折治癒時間,優れた機能回復率を2群間で比較した. A群の手術時間および優れた機能回復率[(75.3±15.0)分,95.2%(20/21)]は,B群[(91.6±16.0)分,83.3%(15/18)]より有意に高く,内固定術の失敗率[(4.8%)1/21]は,A群のほうが高かった(p<0.05). 4.8%(1/21)]は.B群[16.7%(3/18)]よりも有意に低かった(P<0.05)。 骨折治癒時間については,両群間に統計的な有意差は認められなかった(P>0.05). 結論 プレート内固定は大腿骨転子間骨折の治療に有効な方法であり,大腿骨転子間骨折の治療に従来のアナトミカルプレートを適用するよりも,アナトミカルロックプレートを適用した方が手術時間が短く,より確実に内固定し,術後の機能回復もより満足のいくものであることがわかった.