内科における胸腔鏡応用手技は主に診断・治療手技を含み.開胸手術に比べ外傷が少なく回復が早いことから呼吸器内科医や患者さんに広く認知され.当科でも胸部・肺疾患の診断・治療に日常的に用いられています。
検査の注意点
1.患者と家族に説明し.署名する
2.家族は必ず付き添う
3.術前の病歴と血圧を測り.高血圧があれば薬で正常値まで下げる
4.術前の血液検査.酸素飽和度.プロトロンビン時間(PT).心電図.X線・CTフィルムを撮る
5. 時間以上の絶食と飲酒
6.術前の鎮静薬.鎮痛薬.アトロピンなどの使用
7.術後の厳重な観察が必要
8.術後の抗生物質の使用
適応:
1.胸水貯留および胸腔占拠性病変の診断
2.肺癌の病期分類への寄与
3.胸水貯留に対する胸膜癒着固定術
4.自然気胸の診断と治療
5.その他:肺生検.気胸の治療.稀な胸膜腫瘍の診断
禁忌:
1.凝固時間・血算異常
2.酸素飽和度95%未満
3.細胞性肺
4.肺動静脈瘻
5.高血管性増殖性病変
6.捕捉された肺
7.コンパートメントを高度に包む体液貯留
8.患者の全身状態不良
9.体温異常(胸部膿瘍が疑われる場合を除く)
合併症:
1.術前空気塞栓症
2.術中の迷走神経反射症状(胸膜反応).疼痛.呼吸困難を伴う咳.低酸素血症.気管支痙攣.血胸.生検中。 血管の損傷
3.術後の空気漏れ.発熱.創部・胸腔内感染.皮下・縦隔気腫
4.その他