[要旨] 目的:神経疾患におけるA型ボツリヌス毒素(BTX-A)の局所注射の効果を観察する。 方法:HFS258例,限局性ジストニア158例(Meige症候群31例,BS56例,ST64例,WC7例),痙縮9例に対し,BTX-Aの局所多点筋肉内注射を施行し,6ヵ月以上の経過観察後に有効性を解析・評価した。 結果:HFSの有効率は99.2%.BSの有効率は96.4%.Meige症候群の有効率は83.9%.STの有効率は85.9%.WCの有効率は42.9%.痙縮の有効率は66.7%であった。 有効作用期間は10〜20週間(平均13.2週間)であった。 全身毒性症状およびアレルギー反応は認められず.局所副作用は軽度で.一過性かつ可逆的であった。 結論:BTX-A局所注射は安全で効果的.簡便で使いやすい治療法であり.外側ジストニアや限局性ジストニアに対する選択薬として使用できる。