腎臓移植の術前準備

  I.
病歴/>  1.原疾患の種類に注意する。/>  2.高血圧.潰瘍性疾患.結核.肝炎.感染症(虫歯.歯周病.副鼻腔炎.慢性気管支炎.気管支拡張症.尿路感染症など).精神疾患.悪性腫瘍.凝固機構の障害.全身性血管疾患(結節性多発動脈炎.びまん性血管炎など).尿路奇形.結石.蓚酸沈着の有無などを問診します。/>  3.過去の治療歴.透析期間.透析頻度。/>  4.輸血歴.投薬歴。/>  5.月経と結婚の歴史。/>  2.身体検査/>  1.全身の心臓.血管.呼吸器系.肝臓.脾臓.リンパ節を総合的に検査する。/>  2.貧血.浮腫.心肥大.肺ラ音.胸水.腹水.肝腫大の有無に注意する。/>  3.皮膚・粘膜の感染症や皮膚疾患の有無に注意する。/>  4.隠れた感染巣(前立腺.骨盤.扁桃腺.結核間)の存在に注意する。/>  III.検体検査/>  1.血液.尿ルーチン.BT.CT.尿比重。/>  尿.便.鼻咽頭分泌物.喀痰塗抹および培養。/>  3.血液型.コンデンスセットテスト。/>  4.血液生化学.クレアチニンクリアランス/>  5.HBsAg./>  6.尿中β2-ミクログロブリン。/>  7.尿中γ-GT.NAG。/>  8.尿の細胞診。/>  IV.特殊テスト/>  1.胸部レントゲン。/>  2.心電図.心エコー図。/>  3.超音波検査(肝臓.胆汁.膵臓.脾臓.両腎臓.尿管.膀胱)。/>  4.KUB./>  5.アイソトープ腎ダイナミックスキャン/>  V.
術前準備/>  1.一般的な準備。/>  2.透析:手術前24時間以内に1回透析を追加する。/>  3.400mlの新鮮な血液を用意する。/>  4.手術前日と当日にアザチオプリン200mgを内服する。/>  5.リンパ球傷害性抗体検査。/>  6.術前に生理食塩水200ml+ゲンタマイシン16万単位の膀胱注射を行う。/>  7.術前の予防的な抗生物質。/>  8.術前のお話。/>  術中薬物投与/>  1.皮膚切開時にメチルプレドニゾロン250mgを静脈内投与し.循環器開放時にメチルプレドニゾロン250mgとシクロホスファミド200mgを静脈内投与する。/>  2.循環器開放前にタキヒヨー40~100mgとマンニトール250mlを静脈内投与する。/>  3.術中に抗生物質で予防する。/>  VII.術後管理/>  1.術後はP.BP.Rに細心の注意を払い.1時間おきに測定し.安定後は4時間に1回測定する。
1日4回検温する。/>  2.局所症状や創部出血に注意し.創部排液を記録し.48~72時間でドレナージチューブを抜去する。/>  3.尿管と尿管ステントチューブを保管し.1時間ごとの尿量と尿比重を測定し.7~10日後に除去し.除去後に毎回尿量と尿比重を測定する。/>  4.摂取量と排出量を記録し.水分や電解質のバランスに気を配る。/>  5.術後感染症の予防と管理.腎臓への負担が少ない広域抗生物質をルーチンに使用する。
消毒・隔離.口腔ケア.尿道ケアに気を配る。/>  6.肺の合併症を防ぐために.深呼吸や咳を促し.寝返りの補助や背中をたたく。/>  7.手術後2週間は毎日血液と尿の定期検査をする。/>  8.術後2週間毎日.血中K.Na.Cl.CO2CP.BUN.Gluを測定する。/>  9.尿培養を週2回.術後2週間行う。/>  10.術後2週間は週3回.尿酵素と尿細胞診を行う。/>  11.肝機能とCr.CCrを週2回チェックする。/>  12.抗拒絶反応薬(表参照)。/>  13.鎮痛剤.肝庇護剤.抗ウイルス剤.抗真菌剤.制酸剤等を適宜投与する。/>  14.シクロスポリンAの血中濃度を週1回測定する。/>