夢過ちに特化した独自の漢方薬というものは存在しない。 夢過ちに効く独自の漢方薬は数多くあり、天王天心薬や排膿養心薬などがある。 天王心薬の効能は陰血を養い(体内の血を養い)、心を調え、心を静めることであり、白子心薬の効能は気を補い、血を養い、心を静めることである。 1.天王辛心湯は、心陰不足による動悸(心臓の鼓動が早く、パニックを伴うことが多い)、不眠、夢精、物忘れ、便の乾燥などに用いる。 副作用は明らかでなく、肝機能障害や腎機能障害のある患者には慎重に使用すべきである。 2.補中益気湯は、心気虚寒、動悸不眠、夢精、物忘れに用いる。 ヒノキの種核、半夏厚朴、川芎根茎、当帰などの漢方薬が配合されている。 副作用・禁忌は明確でなく、陰虚火亢(体内の陰精が不足し、虚熱が亢進すること)、肝陽亢(肝陽が亢進し、めまい、立ちくらみ、頭痛などの症状が現れること)のある人は禁忌である。 上記の薬剤は医師の指導のもとに使用する必要がある。