なぜ抗うつ薬の服用を中止しなければならないのですか?

       抗うつ薬を処方されている患者さんの約20%が.医師に内緒で服用を中止していることが.新たな調査により明らかになりました。 この研究は.雑誌「Psychiatric Services」5月号に掲載されています。  薬物療法を中断しがちな患者さんの特徴として.年齢が若いこと.不安障害や物質使用障害にうつ病を併発していること.精神科医や他の精神保健の専門家ではなく一般医療機関で治療を受けていることなどが挙げられました。  ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院の博士課程に在籍する筆頭著者ヒラリー・サンプルによると.”服薬アドヒアランスは古いものですが.うつ病や抗うつ薬では今でも重要です “と述べています。  ”抗うつ剤は通常.数週間の定期的な服薬で効果を発揮しますが.この間のアドヒアランスが特に重要です。 うつ病そのものが服薬非遵守行動の影響因子であることから.抗うつ剤が医師の助言なしに勝手に中止される程度と.それに伴う影響について調べたいと考えました。”  自己申告による理由づけを受けなかった.あるいは理由なく自ら服用を中止した抗うつ薬使用者を対象に.社会人口統計学的特性(性別.年齢.人種・民族.教育レベル.収入.保険加入状況).臨床特性(診断情報.障害レベル.使用抗うつ薬の種類.処方者)を比較検討した結果.抗うつ薬使用者は.自己申告による理由づけを受けなかった.あるいは理由なく自己申告で服用を中止した抗うつ薬使用者の方が.臨床特性(診断情報.障害レベル.使用抗うつ薬の種類.処方者の種類)において.優れていることが明らかになりました。  この研究のデータは.精神疾患に関する共同疫学調査から得られたもので.2001年.2002年.2003年のいずれかの時期に1種類以上の抗うつ薬を服用したことのある1411人が対象である。