肝膿瘍になるとどうなるのか?

肝膿瘍は、細菌、真菌、アメーバ・リゾゲナムなど様々な微生物によって引き起こされる肝臓の化膿性病変である。 なかでも細菌性肝膿瘍はさまざまな細菌による混合感染が多く、その割合は約80%、アメーバ性肝膿瘍は約10%、真菌性肝膿瘍は10%以下である。 1.細菌性肝膿瘍:肝臓に侵入した化膿性細菌が形成する肝内化膿性病変を指す。 臨床的には、抵抗力の低下により全身化膿性遊走病巣を形成しやすい糖尿病患者に多くみられ、中でも細菌性肝膿瘍が多い。 胆道疾患は細菌性肝膿瘍の最も重要な原因の一つであり、様々な病因によって引き起こされる急性閉塞性化膿性胆管炎のように、細菌が胆管に沿って遡上し、肝膿瘍の形成につながる。 2.アメーバ感染:溶菌組織中のアメーバは肝膿瘍の原因病原体であり、初期には結腸内腔や腸壁組織に存在する。 体の抵抗力が低下すると、肝臓内のアメーバ原虫は急速に増殖し、微小血管の塞栓、周囲の肝組織の炎症反応、低酸素、虚血などを引き起こす。初期の小さな壊死巣は液化して小さな膿瘍となり、数の増加とともに互いに合体し、最終的に大きな膿瘍を形成する。 肝膿瘍が発見された場合、適時の診察と積極的な治療が必要であり、積極的な治療を行わなければ、死亡率は10~30%と高くなる。