細胞外鉄とは、鉄を含むヘモフラビン中の骨髄粒子を指し、細胞外鉄の正常範囲は「+」~「++」であるため、細胞外鉄がプラスの場合は正常であるが、細胞外鉄が減少し、上昇している場合は、いくつかの疾患の可能性が示唆される。 1.減少:鉄欠乏性貧血でみられる。 鉄欠乏性貧血では、骨髄中の細胞外鉄は明らかに減少、あるいは消失し、鉄顆粒球も減少する。 鉄治療後、細胞外鉄は増加する。 鉄顆粒染色は鉄欠乏性貧血の診断や鉄治療の指針となる。 2.上昇:鉄顆粒球性貧血、骨髄異形成症候群(鉄顆粒球性難治性貧血)などでみられる。 その他、溶血性貧血、栄養性巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、白血病、感染症、肝硬変、慢性腎炎、尿毒症、多血輸血、血色素症などでもみられる。 細胞外鉄染色は、貧血関連疾患の臨床診断のための重要な検査の一つであり、異常が認められた場合には、さらなる診察と治療が勧められる。