下痢によく使われる漢方薬というものはない。 下痢の治療にはエビデンスに基づいた治療が必要であり、急性下痢と遷延性下痢に分けられ、臨床的には霍香正気散、四神丸などを用いるのが一般的である。
霍香正気散は霍香、Angelica dahurica、Dabu Piからなる。 霍香正気散は霍香、当帰、大防已からなり、効能は散寒湿邪(体内の寒邪と湿邪を分散させる)、除穢止嘔(体内の穢れや邪気を除去して嘔吐を止める)である。 寒熱(寒さを恐れ、熱を恐れる)、頭痛、吐き気・嘔吐、腸音を伴う下痢(腸音が亢進し、下痢をする)の治療に用いる。 アレルギーのある人は服用できない。
四神丸はナツメグと強壮油からなる。 腎を温めて寒を散じ(腎を温めて寒を散じる)、腸を収斂して下痢を止める(腸の収斂機能を高めて下痢を止める)作用がある。 腎陽虚(腎の陽気が不足した状態)による下痢で、腸の耳鳴りや腹部膨満感、朝の緩い下痢(朝5時頃に下痢)、長引く下痢(下痢が止まらず長期間続く)などに用いる。 アレルギー体質の方は服用できません。
漢方治療はエビデンスの確認に基づき、専門の漢方医の指導のもとで行うべきであり、自己判断で使用しないこと。