胆嚢憩室



胆嚢憩室の概要

胆嚢憩室(胆嚢憩室)は、胆嚢壁から腔外に突出した袋状の構造物で、胆嚢底部に多く、単独性のことが多く、慢性胆嚢炎や胆嚢内圧亢進に伴うことが多い。 憩室は先天性憩室と後天性憩室に分けられ、先天性憩室は真の憩室であり、非常にまれである。 後天性憩室は胆石や癒着牽引によって生じるもので、仮性憩室である。 先天性憩室は臨床的に重要でないこともあり、胆石が嵌入した憩室は潰瘍性穿孔を起こすことがある。

病因

先天性の憩室はまれで、多くの場合、先天性の発育異常によるものである。 後天性の憩室は、潰瘍、胆石、癒着などにより膀胱壁が脆弱化した結果、胆嚢内圧が上昇し、胆嚢が引っ張られることが原因となる。

症状

胆嚢憩室は胆嚢のどこにでもみられ、大きさは様々である。 無症状の場合もあるが、憩室炎や結石を合併した場合、右上腹部不快感、悪心、疼痛、発熱などを呈する。時に出血や穿孔を起こし、肝下膿瘍やびまん性腹膜炎を起こすこともある。

検査

腹部超音波検査、CT、胆嚢造影などの臨床検査が可能である。 超音波検査の特徴として、胆嚢の形状、大きさは正常で、胆嚢壁は部分的に外側に突出し、胆嚢腔と連通する円形の膀胱腔を形成しており、憩室内にはしばしば小結石や沈渣のエコーを認める。

胆管造影では、胆嚢体部、頸部、基部に胆嚢壁から突出した丸い袋状の憩室を認めることがある。

合併症がなければ、通常、臨床検査で異常はみられない。

診断

無症状の症例では診断は困難であり、身体所見、超音波検査、胆管造影検査で確認されることが多い。 X線画像では、憩室の凝縮が乏しく、接線位では胆嚢に付着した狭頸の嚢胞性憩室を認める。

治療

胆嚢憩室が無症状で合併症がない場合は、経過観察が主であり、特別な治療は行わない。 結石や感染を合併している場合は、胆嚢摘出術を行う。 本疾患の予後は良好であり、胆嚢憩室に癌が発生したという報告は今のところない。