寒湿を取り除く漢方薬には、苓桂朮甘湯、甘草茯苓飲、固形脾塊湯などがあり、漢方医の指導のもとで症状を見極めながら使用する必要があり、寒湿を取り除く漢方薬ベスト10というものはない。 1.苓桂朮甘湯は、茯苓、艾葉、桂枝、甘草からなり、脾を強め利尿を促し、陽を温めて飲を化す(陽を温めて体内の水分や体液の代謝を促進する)作用があり、体の中部に陽気が不足して痰湿があり、その症状が動悸(心拍が早くなり、パニックを伴うことが多い)、めまい、息切れ、咳、胸肋部の膨満感(胸肋部は胸部と肋骨部の総称)である患者に適している。 2.甘草・生姜・茯苓・炙甘草湯は甘草・茯苓・乾姜・炙甘草からなり、寒を払い湿を除く作用があり、寒湿症や腰部の冷痛を伴う腰痛症に適し、横になると痛みが緩和される。 3.固形脾塊は防風,炙甘草,パパイヤ,柴胡加竜骨牡蛎湯,人参根茎などからなり,脾を強め,陽を温め,水気の運化を促進する作用があり,脾腎陽虚(脾腎の陽気が不足している)で水気が内停している患者に適し,下肢の浮腫,手足の温かさがなく,便が緩いなどの症状がある。 体に冷えと湿がある患者は、投薬期間中は冷たいものや脂っこいものを食べないようにする。漢方治療を行う前に、専門の漢方医のエビデンスに基づいた指導を受ける必要があり、やみくもに薬を使うべきではない。