胃液中の塩酸である胃酸は、粘膜細胞から分泌される。
胃酸は胃粘膜の細胞から分泌される高濃度の水素イオンと塩化物イオンからなり、H+/K+ ATPaseの働きによって胃腺から排泄される。
胃酸は消化吸収に不可欠であり、生体は必要に応じて胃酸を分泌することができる。 これらの排泄された胃酸により、胃のpHは常に3以下の強酸性環境に保たれている。
正常な生理状態では、胃酸の分泌は一定レベルに保たれ、さまざまな生理機能が正常に働くようになっている。 しかし、胃酸の分泌量が多すぎると、胃や十二指腸の粘膜を傷つけ、潰瘍性疾患を誘発・悪化させるため、胃の灼熱感、逆流、嘔吐などを引き起こす。 胃酸の分泌が少なすぎると、腹部膨満感や下痢などの消化不良症状を引き起こす。