動脈管は通常、出生後短期間(24時間)で機能的に閉鎖し、解剖学的には2~3ヵ月までに閉鎖する。
動脈管は胎児期にヒトの心臓の右心房と左心房の間にできる先天性の通路で、ほとんどの人では生後数日以内に自然に閉鎖して靭帯を形成し、ごく少数の人では3ヵ月までに自然治癒することがあり、その後もまだ存在する場合は不完全動脈管と呼ばれる。
動脈管開存症になると、静脈系から動脈系に酸素化されていない血液が流入するため、全身への酸素供給が相対的に不足し、組織の低酸素状態やチアノーゼが起こりやすくなり、時間の経過とともに心肺への負荷が増大し、肺高血圧症、心肺不全、肺炎の再発などを引き起こすため、速やかに心臓胸部外科を受診する必要がある。