胃全摘術後の合併症と後遺症

胃全摘術後の合併症および後遺症には、吻合部瘻孔、逆流性食道炎、貧血、栄養不良、癒着性腸閉塞などがある1。
1.胃全摘術後、消化管再建のために食道と空腸を吻合するが、術後に吻合部出血や吻合部瘻孔が生じることがあり、吻合部瘻孔が重症の場合は再手術が必要となる。
2.胃全摘術後、幽門が欠損し、心窩部括約筋が収縮するため、食物が腸の逆流により食道に入りやすくなり、逆流性食道炎を起こすことがある。
3.胃全摘後、鉄イオンが酸性環境で失われ、鉄イオンの吸収が影響を受け、ヘモグロビンの合成が影響を受け、貧血の程度が異なる。
4.胃全摘術後、食物の消化吸収が様々な程度で影響を受け、栄養吸収障害による栄養失調になる。
5.胃全摘術の手術創は比較的大きく、術後に消化管の再建があるため、腸の癒着の程度が異なり、癒着性腸閉塞を引き起こす可能性がある。
胃全摘術後の合併症や後遺症が多いので、観察に注意し、違和感があれば、すぐに医師に相談し、医師の指示に従うこと。