前正中頸部嚢胞は、先天性甲状腺嚢胞とも呼ばれ、甲状腺形成期に甲状腺管が変性していないか、完全に変性して消失していない場合に生じ、現在では外科的切除が推奨されている。 嚢胞を中心に、皮膚紋様に沿って湾曲した横切開を行い、嚢胞を切り離して嚢胞を明らかにする。 嚢胞が舌根盲孔に達するほど深い場合は、瘻孔に沿って舌根部まで辿り、瘻孔の根元で結紮し、舌根部から病変組織全体を摘出する。 舌骨の折れた端の間には、修復のために縫合するための空間を残すことがあり、ゴム製の排液ストリップが装着される。 術後は口腔底の浮腫により呼吸困難が生じることがあるので、呼吸困難が強い場合は速やかに気管切開を行う。 前中央頸部嚢胞は先天性疾患であり、良い予防法はなく、早期診断と治療が重要である。 術後は野菜や果物を積極的に摂り、ビタミンを補うことが大切である。