胸膜浸潤を伴うステージ1Bの肺腺癌患者については、化学療法で治療可能な患者もいれば、分子標的治療で治療可能な患者もおり、一般的にどちらの治療が優れているかは一概には言えない。 胸膜浸潤を伴うステージ1Bの肺腺がんは、再発・転移の危険因子が高いことを示しているので、手術後に補助化学療法や分子標的治療を行う必要がある。 現在の研究では、術後補助化学療法を4サイクル行うことで、再発・転移率を有意に低下させ、患者の生存率を改善できることが確認されている。 術後補助化学療法のレジメンとしては、ペメトレキセドとプラチナ製剤の併用療法が一般的であるが、患者の状態に応じて専門医が薬剤を選択する必要がある。 EGFR感受性遺伝子変異を有するIB期の肺腺癌患者に対しては、標的薬オシチニブを治療に選択することも可能であり、術後の肺腺癌病変の再発率を低下させることができる。