ナトリウム-カリウムポンプの役割とは?

ナトリウム-カリウムポンプの正式名称はナトリウム-カリウムATPアーゼといい、本来は細胞膜に存在する特殊なタンパク質で、その主な役割は細胞内外のイオン濃度差を維持し、静止電位の形成に関与することである。 ナトリウム-カリウムポンプは、ATPを分解することによって、3つのナトリウムを細胞外に、2つのカリウムを細胞内に送り出すことができ、その結果、細胞内が負に、細胞外が正に帯電した状況を作り出し、静止電位の形成にも関与する。 また、細胞内ナトリウム過剰のために細胞が水腫化しないように、ナトリウムを細胞外に送り出すこともできる。 ナトリウム-カリウムポンプによって形成されるこの細胞内外の濃度差は、生体の恒常性を維持するだけでなく、細胞の水腫によって引き起こされるいくつかの病的変化を防ぐこともできる。このことは、人体におけるナトリウム-カリウムポンプの役割が極めて重要であることを示している。