虚証に母を補う(五臓のいずれかに虚証が生じた場合に母臓を補養して治療する)、瀉法(五臓のいずれかに虚証が生じた場合に子臓を瀉法して治療する)は、五行の法則を臨床的に応用して病気を治療する漢方医学の基本原則である。 虚証の場合に母器を補うとは、臓器の虚を補うことで回復させるだけでなく、五行の順序に従って母器を補うことで、「補腎」の作用によって回復を促すという意味である。 虚証の場合、母を補うことは母子関係の虚証に適用され、例えば肝血が不足しているときは、肝血を補う薬のほかに、腎精を補う方法も用いることができ、すなわち「水が木を生む」作用によって肝血の回復を促す。 実際の「子の泄瀉」とは、臓器の実病を指し、臓器の亢進した気を取り除くための泄瀉だけでなく、五行の順序に従って「母臓」の亢進した気を取り除くために、その「子臓」を泄瀉することもある。 実際、子の下痢は肝火などの母子関係に当てはまり、肝火を清めるだけでなく、心火を清めることで肝火の亢進を解消する。