四逆散と五苓散の併用効果

四逆散と五苓散の組み合わせは、水気が三焦を透過して肝脾に内攻することによって起こる肝脾障害の治療に適している。 四逆散(しぎゃくさん)は、柴胡(さいこ)、白芍(びゃくしゃく)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、甘草(かんぞう)などを配合した漢方処方で、肝を散じ、脾を調節して邪気を散じ、抑鬱(よくうつ)を解消する効能があり、主に手足が温まらず、腹痛、下痢、下半身が重だるくなる陽鬱・失神(陽気の巡りが悪くなり、手足が冷えること)の治療や、肋骨や腹部・心窩部の膨張痛を特徴とする肝脾機能障害(肝と脾が連携できないこと)の治療に用いられます。 五苓散は、茯苓、桂枝、沢瀉、茯苓、黄芩を配合した漢方処方で、温陽化気(体内の陽気を温めること)、誘湿、利水の効能があり、主に陽気不足、化気不足(体内の気が滞っていること)、水湿内停(水湿が体内に停滞していること)による排尿障害(尿が出ないこと)、水腫、腹部膨満感、嘔吐、下痢などの治療に用いられます。 三焦への水気の拡散や肝脾の内侵による肝脾の障害に対しては、気液が正常な経路に戻り、気血がスムーズに流れるようになるため、両薬の併用が効果的である。 この2つの薬の禁忌や副作用は今のところはっきりしていない。 具体的な薬の服用は専門医の指導のもとで行う必要がある。