胆汁の逆流はなぜ前と後ろで痛むのか?

胆汁の逆流によって胸の前面と背面の両方に痛みが生じるのは、幽門機能障害や心窩部弛緩などの内臓の病変によって生じる放散痛が原因である可能性がある。 1.幽門機能障害:幽門機能障害により、十二指腸内の胆汁が胃に逆流し、胃粘膜を刺激して胃粘膜びらんや潰瘍を起こし、胃痛を引き起こし、胃の痛みが胸部や背部に放散して痛みを生じることがある。 2.心窩部弛緩:心窩部が逆流防止の役割を十分に果たせなくなると、胆汁や胃酸が食道に逆流し、食道への刺激が大きくなり、咽頭や食道に痛みが生じやすくなり、その痛みが胸や背中に放散してこれらの部位に痛みを生じることがある。 前胸部痛や背部痛を伴う胆汁逆流症の患者さんは、速やかに医療機関を受診し、専門医の指導のもとで原因を特定し、対症療法を行うことをお勧めします。