静脈還流血液量に影響を及ぼす因子には、平均体循環充填圧、心筋収縮力、骨格筋の絞り効果、体位、呼吸などがある。 1.体循環平均充満圧:血液量が増加したり、血管収縮が生じたりすると、血管の充満度が高まり、静脈還流血液量が増加する。 2.心筋収縮力:収縮力が高まると、心室の駆出量が増加し、心房の拡張末期圧が低くなるため、心房のポンプ能力が高まり、心臓に戻る血液量が増加する。 3.骨格筋の圧迫:骨格筋の収縮は筋肉内の静脈を圧迫する効果があるため、静脈還流血液量が増加する。 4.体位:横臥位では直立位に比べて心臓に戻る血液量が増加する。 5.呼吸:吸気時に胸腔内の陰圧が上昇し、大静脈と右心房の拡張が助長され、静脈還流血液量が増加する。