不飽和鉄結合が多いのは、体内の鉄が不足し、鉄と結合しないトランスフェリンが増加するためで、鉄欠乏性貧血によく見られる。 トランスフェリンの3分の1だけが鉄と結合し、鉄を骨髄に運搬して造血と赤血球の産生に関与する。 トランスフェリンの残りの3分の2は不飽和鉄結合能である。 不飽和鉄結合能とは、鉄と結合していないトランスフェリンの量を示す。 鉄欠乏性貧血患者における鉄欠乏は、フェリチンの減少、血清鉄の減少、不飽和鉄結合能の増加によって示される。 胃潰瘍、月経過多、低鉄摂取(菜食主義者など)、消化管腫瘍、その他多くの病因が鉄欠乏を引き起こし、鉄欠乏性貧血の発症につながる。 不飽和鉄結合能が高い患者は、適時に血液内科を受診し、電気胃カメラ、大腸内視鏡検査、婦人科超音波検査(女性の場合)などの関連検査を受け、具体的な原因を特定した上で、鉄補給治療(コハク酸第一鉄錠の内服など)を行うことが推奨される。