肝癌左葉切除後に胸水が貯留した場合、栄養不良、感染症、腫瘍転移などを考慮し、胸水の量に応じて、利尿、胸水(胸腔内に貯留している液体)の摘出、栄養補給などの対症療法を行う。 1.胸水の量が少ない場合:術後は体が弱くなるため、アルブミンが減少して胸水が貯留しやすくなるので、この時は利尿(スピロノラクトン、フロセミドなどの内服)、アルブミン補充、新鮮凍結血漿などの治療を積極的に行う。 2.胸水が多い場合:肝癌術後の胸腔や肺の刺激により肺感染症を起こし、胸水が貯留することを考慮し、一方では抗生物質(セフォペラゾン、モキシフロキサシンなど)で感染症を抑制し、他方では胸腔穿刺を積極的に行い、胸水を排出して治療する。 また、アルブミンなどを適宜補充する。 3.また、転移と診断された場合は、上記の治療法に加え、分子標的治療(ソラフェニブ、レンバチニブなど)、化学療法(シスプラチン、フルオロウラシルなど)、放射線治療などが必要となる。 肝がん切除後は、傷のケア、食事、活動などを医師の指示に従って行い、異常があればすぐに医療関係者に報告する。