冠動脈疾患患者にとって最適な心拍数の範囲は、特にメトプロロールのようなβ遮断薬を使用する場合には、通常よりも遅く、心拍数は55~60拍/分に保つべきである。 冠動脈疾患は冠動脈に動脈硬化が生じ、血管内腔が狭窄または閉塞し、心筋の虚血、低酸素症、壊死をきたす虚血性心疾患である。 健常人の心拍数は60~100回/分であり、冠動脈疾患患者の心拍数が正常範囲内であっても、心筋の酸素消費量がやや速くなると、心筋虚血が悪化し、パニック、胸苦しさなどの不快感を生じることがある。 したがって、冠動脈性心疾患の患者にとって最適な心拍数は、正常値よりやや遅く、50拍/分以下であるべきである。 患者がパニックなどの不快感を覚える場合には、医師の処方に従ってメトプロロールなどのβ遮断薬を使用し、心拍数を遅くして心筋収縮力を低下させることで、心筋の酸素消費量を減らして症状を緩和する。 しかし、β遮断薬使用中は、心筋酸素消費量を効果的に減少させ、心臓血液供給の需要を満たし、患者の予後を改善するために、安静時(すなわち、覚醒時、不活発時、静穏時)の目標心拍数を55~60拍/分にコントロールすることが望ましいことに留意すべきである。 なお、冠状動脈性心臓病患者の心拍数は、専門の医師が患者の状態を判断し、必要であれば医師の指示に従い、病状を悪化させないように薬を使用する必要がある。 また、徐脈などの副作用を避けるため、自己判断で薬を服用しないこと。