毛嚢炎の漢方的鑑別

毛嚢炎は漢方では「腫れ物」に属する。 おできには、熱毒蓄積症、夏熱浸潤症、陰虚内熱症、脾胃虚弱症などがあります。 熱毒蓄積症は、襟足の後ろの髪の生え際、背中、臀部に生じ、軽症の場合はできものが1~2個で、重症の場合は、できものが全身に広がったり、1か所に集まったり、あちこちにできたりし、発熱、口渇、排尿、便秘を伴い、処方は五味子細辛湯に加味還元します。 夏熱浸潤症候群は夏と秋に起こり、子供や陣痛中の女性に多く、局所の皮膚の発赤、腫れやしこり、灼熱痛、根や足が浅く、範囲が狭く、発熱、口渇、便秘、排尿、発赤などを伴う、処方は夏熱清熱飲に加味減量する。 陰虚内熱症候群で、腫れ物がよく再発したり、全身に広がったり、一か所に固定したりするもの、腫れ物が大きく、頭部壊疽に変化しやすく、口や唇の乾燥を伴うことが多いものには、仙補活血飲と善玉湯を加減して処方する。 脾胃虚弱は、全身に腫れ物が広がり、膿が形成されて閉じるまでの時間が長く、膿が薄く、しばしば黄色っぽく、疲労感(精神的疲労、体力低下)、緩便(便がまばらで形が悪い)を伴う場合にみられ、処方は武神湯に神陵白朮散を加減する。 患者は適時に医師に相談し、医師の診断のもとで薬を選択し、自己判断で薬を使用せず、症状を長引かせないようにする。