“肝鬱・脾虚の実症状と虚証の見分け方は?”という質問には根拠がありません。 肝鬱・脾虚そのものは虚実混合症候群(虚と実の両方の症状が身体に現れている)であり、肝鬱は実の症候群、脾虚は脾の増殖によって起こる虚の症候群である。 肝鬱と脾虚の基本的な病態は、肝が離精を失い(肝の機能異常)、脾が強壮を失うことである。 主な臨床症状は、胸部や肋骨の膨満感や痛み、腹部膨満感や鈍痛(食欲不振や食事摂取量の減少)、腹痛や下痢願望、緩便(便の形が整わず、便を排出しても空にならない感じ)などである。 舌は白く、脈は遅く、筋が多い。 患者の気分障害(感情的な不幸)は肝を傷つけ、肝の憂鬱によって脾が影響を受ける。 漢方医学では、虚実は証の八原則の一つに属し、それぞれが病理の一面の性質を概説しているが、実際には相互に関連しており、証と証の間には、混合、変容などの関係がある。 肝鬱・脾虚は虚実混交(虚実両方の症状が体内に存在する)に属し,証と証の関係が混在しており,無理に虚実の鑑別を分ける必要はない。