アペンディキュラーに密集した影の意味とは?

虫垂領域の濃い影は、炎症や腫瘍による石灰化病変だけでなく、虫垂内腔での糞石形成を示すこともある。
1.虫垂糞石形成:虫垂は盲端で、盲腸への開口部は1つしかない。 大腸内に糞便が多量にあると、水分が多量に吸収されながら虫垂に入り込み、乾燥した便が形成される。 経過観察が推奨され、虫垂炎と合併している場合は摘出が考慮される。
2.石灰化病変:石灰化は腫瘍や炎症性疾患による可能性が高く、代謝の変化などによりカルシウム塩の沈着が濃密な陰影として現れる。 炎症性石灰化は虫垂炎が原因である可能性があり、腫瘍は良性腫瘍と悪性腫瘍に分けられる。 前者は外科的治療が考慮されるが、後者は手術に加えて放射線治療と化学療法の併用が必要である。
虫垂部の高密度陰影には様々な病態が考えられるので、医師は具体的な症状に応じて判断し、必要に応じて腫瘍マーカーや生検を併用して診断・治療を行う必要がある。