高齢者の鉄欠乏の原因

高齢者の鉄欠乏の主な原因は、摂取不足、吸収障害、過剰喪失である。
1.摂取不足:高齢者は若い人に比べて活動性が低下し、歯のゆるみや喪失なども相まって、赤身の肉、卵、牛乳などの摂取が不足しやすく、補給に注意しなければ鉄分の摂取不足になりやすい。
2.吸収障害:高齢者は胃腸機能が弱く、慢性腸炎、萎縮性胃炎などの病気があり、鉄の吸収が低下する。 胃がんの術後や短腸症候群は鉄の吸収障害を引き起こす可能性がある。
3.過剰喪失:高齢者は痔核、十二指腸潰瘍出血、食道胃底静脈瘤破裂出血などがあり、消化管内の慢性的な血液喪失、過剰な鉄喪失が生じることがある。
4.その他:アスピリン、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬、シクロホスファミド、メトトレキサートなどの抗腫瘍薬などの長期使用は、慢性鉄欠乏性貧血の原因となる。
高齢者の鉄欠乏症の原因は様々であるため、早めに医師に相談し、原因をはっきりさせ、早期治療を行う必要がある。