ふくらはぎのメラニン沈着は、紫外線などの生理的要因のほか、炎症後色素沈着、黒色表皮腫などの疾患による場合もあり、一般療法や薬物療法で治療することができる。 1.生理的要因:ふくらはぎに紫外線が長時間当たると、メラニンが沈殿することがある。 日焼け止めを塗る、長ズボンをはくなど、日常生活での日焼け対策に注意する。 2.炎症後色素沈着:炎症後色素沈着によるふくらはぎのメラニン沈着には、医師の指示に従い、アゼライン酸、ハイドロキノン、トラネキサム酸などのメラノサイト増殖抑制薬を外用する。 ビタミンA酸系の薬剤は表皮の再生を促進し、色素沈着を軽減する効果があり、患者にはアダパレン、タザロテンなどのゲルの外用を勧めている。 3.黒色表皮腫:黒色表皮腫による下腿のメラニン沈着に対しては、メラニン産生に影響を与えるレチノイン酸ゲルの外用が可能であるが、この薬剤には催奇形性のリスクがある。 10%硫黄コールタール軟膏のような中濃度の角質溶解剤の外用も可能である。 ふくらはぎのメラニン沈着の原因は様々であるが、生理的な要因を除外した上で、病院を受診し、病態を明らかにした上で標準的な治療を行うことを薦める。