肝鬱、脾虚、湿邪にはどのような漢方薬がありますか?

肝鬱、脾虚、重湿は、一般に単独の漢方薬では治療できない。 複雑な病態には、人参苓白朮散を配合した易薬、舒肝胃(肝と胃を補う)薬と二陳薬を配合した二陳薬など、複数の薬を組み合わせて治療する必要があることが多い。
1.人参苓白朮散と柴胡加竜骨牡蛎湯の合方。 当帰、黄芩、茯苓、柴胡、生姜などで構成され、肝を散じ鬱を和し(肝気を散じ鬱を治療する)、脾を強める効能がある。 肝気の不調和による月経不順、胸部・季肋部の膨満感・疼痛、めまい・立ちくらみ、食欲不振などに用いる。
人参・茯苓・黄芩・柴胡・山薬・柴胡加竜骨牡蛎湯は、脾を強壮し湿を発散させる(脾を補い湿を発散させる)効能があり、脾胃虚弱で食欲がなく便がゆるく、息切れや咳があり、疲れやすく手足がだるい場合に用いる。
この2剤の組み合わせで、肝鬱脾虚、脾虚湿を治療することができる。
2.舒肝胃散と二陳丸の合方。 蜀肝胃丸は香附子、白芍、仏手柑、陳皮、黄芩、茯苓などで構成され、散肝、解鬱、健胃、解痛の効能があり、肝胃の不調和、両下腹部の充実脹満、胃・心窩部痛、食欲不振、錯誤嘔吐、便通障害などに用いる。
二陳丸は、桂皮、茯苓、柴胡からなり、燥湿解痰(湿を乾燥させて痰を体外に排出すること)、消湿の効能があり、痰湿の停滞による咳や痰、胸部・心窩部の膨満感、悪心・嘔吐に用いる。
また、肝鬱、脾虚、痰湿などの症状にも用いられる。
上記の独自の漢方薬の副作用や禁忌は明確ではないので、服用する必要がある場合は、医療専門家の指導のもと、正しい薬を使用する必要がある。