肝陰虚は、桂枝加黄丸、二至丸、左桂丸などの漢方薬で調整することができる。 肝陰虚とは肝陰液の不足のことで、多くは気鬱火病、肝病温熱病、腎陰虚などによるもので、臨床的にはめまいや耳鳴り、難聴(肋骨や肋骨の辺りが痛む)、目の渋み、五心熱(手足の心臓が熱く、心熱を自覚する)、口やのどの乾き、舌が赤い、脈が細糸や弦で数が多いなどの症状がよく見られます。 漢方薬は陰を養い肝を養うことに重点を置き、桂枝加黄丸、二至丸、左桂丸などの漢方薬を使用します。 1.桂枝茯黄丸(けいしぶくおうがん:Ւ芍黄地黄丸)は、肝腎を養い、陰血を養い、虚熱を清熱する作用があり、肝腎虚証によるめまいや立ちくらみ、陰血不足、耳鳴りやのどの乾燥、午後のほてり、腰下肢痛、踵痛などに用いることができる。 その副作用と禁忌は明らかでない。 2.二子薬:肝腎を補い、陰を養い、止血する作用があり、めまいや耳鳴り、喉や鼻の乾燥、腰や膝の痛み、月経過多などに用いる。 副作用や禁忌は明らかでない。 3.左桂枝乾:腎を補い、陰を補う作用があり、陰虚、腰痛、膝の脱力感、寝汗(寝ると異常に汗をかくが、起きると汗が止まっている)、疲労感(精神力不足)、口の渇きなどに用いる。 副作用は明確ではない。 妊婦には禁忌であり、小児には禁忌である。 肝陰が不足し、上記のような症状が出た場合は、早めに病院へ行き、医師の指導のもと薬物療法を受ける必要がある。