bcl-2遺伝子(B細胞CLL/リンパ腫2、B細胞リンパ腫/白血病-2遺伝子)は、乳癌、肺癌、大腸癌を含む広範な腫瘍細胞で高発現している癌遺伝子である。 bcl-2の高発現は、これらの細胞の遊走能と浸潤能を増強し、bcl-2の発現レベルが低下すると、細胞の浸潤能も低下することから、bcl-2が細胞の浸潤を促進する役割を果たしていることが示唆される。 bcl-2分子は長い間、重要な抗アポトーシス因子とみなされてきたが、腫瘍転移におけるbcl-2の役割が発見されたことで、腫瘍治療や転移抑制に新たなアイデアを提供することが期待される。 しかし、bcl-2が腫瘍の転移を促進する具体的な分子メカニズムはまだ完全には解明されておらず、bcl-2に対する標的薬の開発はまだ画期的なものには至っていないため、研究者にはまだ多くの研究が必要である。