漢方処方の加減の原則には、風味の加減と用量の加減がある。
1.薬味の加減
処方は薬で構成されており、処方の中の薬の風味が増減すると、処方の機能が影響を受けたり変化したりする。 薬効の増減は、病態の変化に応じて、選択した処方をより適したものにするために行うもので、主に主病名、症状、その他の病態で臨床的に使用される処方は変更せず、病態の変化に合わせて副薬を変更する。
例えば、桂枝湯は、筋を和し(発汗などの方法で、筋の表面にこもった邪気を外に出させる)、営衛を整えるものであるが、主に外風寒表虚症候群(一種の症候型で、発熱、寒気、発汗、脱力感などの症状が現れる)の治療に用いられ、その症候群に基づいて咳嗽や喘鳴を生じた場合には、喘鳴を鎮めるために、ホウプーや杏仁などの薬を加えて、桂枝加ホウプー杏仁湯に変更する。
2.用量
薬物の用法用量は薬物の効能と強さを直接決定するので、処方中の薬物の風味が変わらなくても、薬物の量だけが変われば、処方の機能と主治法が変わることになる。
例えば、四逆湯と同魏四逆湯は同じ薬物組成であるが、同魏四逆湯は乾姜と附子を多量に配合し、四逆湯よりも陽気を回復させ、レスキューリバーサル(陽気を温め、補気して失神、意識障害などをレスキューすること)の作用が強く、重症患者の治療に用いられる。
以上は処方の加減の原則の二面であり、薬を加減する必要がある場合は、医師の鑑別の上で操作してください、やみくもに薬を加減しないでください、症状に合わない薬、症状を悪化させる薬、その他の事故の発生を避けるためです。