起立時の耳の閉塞は、分泌性中耳炎、脳血流不全、耳垢圧入などの疾患と関連している可能性がある。
1.分泌性中耳炎:感染症、アレルギー、耳管機能異常などにより中耳から炎症性の滲出液が中耳腔に形成される。 立ち上がるなど体位が変化すると、滲出液が中耳腔内で揺れたり、副鼻腔から中耳腔に流出し、耳管が閉塞して耳詰まりを起こす。
2.脳血液の供給不足:脳動脈の動脈硬化、椎骨脳底動脈の歩行異常や病的奇形の場合、後循環虚血のために脳血液の供給が不足することが多い。 また、立ち上がる際に重力により前下小脳動脈が瞬間的に虚血し、内耳の循環障害や一過性の耳詰まりを起こす。
3.耳垢塞栓症:外耳道内の過剰な耳垢と外耳道の自浄作用の低下により、耳垢が外耳道内に沈着する。 耳垢塞栓症の過程で、耳垢の塊が外耳道深部や外耳道峡部の内側に移動することがあり、立ち上がるのをやめると、体位の変化とともに耳垢栓が鼓膜表面に密着し、周囲の音の伝導を遮断し、耳詰まりや耳閉感を生じる。
立っている時に耳が詰まる現象が頻発する場合は、診断を明確にするために、積極的に医師の診察を受け、系統的な検査を受ける必要がある。