一般に、大腸黒変と長期投薬には関係がある。 大腸黒変、すなわち大腸黒変症は、大腸の固有層内のマクロファージにリポフスチン様物質が多数存在し、粘膜の色素沈着が大腸の黒化をもたらすもので、一種の良性の自己回復性非炎症性腸疾患である。 程度の差こそあれ、大腸の黒色化は大腸内視鏡検査で確認でき、患者は主に便秘、腹部膨満感、下痢、腹痛などの消化器症状を呈する。 便秘を改善するためにセンナなどのアントラキノン系下剤やビサコジルなどの下剤を長期間内服すると、これらの薬剤は腸管上皮細胞の死滅を促進し、死滅した細胞はマクロファージによって貪食され、リポフスチンなどの色素に変化して大腸粘膜に沈着し、黒く見えるようになる。 さらに、高齢、腸重積、潰瘍性大腸炎なども大腸黒色症を誘発する。 大腸黒色症に罹患した患者は、診断と的確な治療のため、速やかに医療機関を受診することが勧められる。