PCIとは経皮的冠動脈インターベンションのことであり、術後上部消化管出血は術後1年以内、特に最初の1ヵ月に起こる比較的一般的な合併症である。
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)とは、狭窄あるいは閉塞した冠動脈内腔を心臓カテーテル技術によって治療し、心筋の血流と灌流を改善することであり、広範囲の心筋虚血を伴う慢性安定冠動脈性心疾患、ハイリスクの不安定狭心症、非ST上昇型心筋梗塞や急性ST上昇型心筋梗塞などの病状に用いることができる。
PCI前後には抗血小板薬の投与が必要であり、術中にもヘパリンによる抗凝固療法が必要であるため、周術期(術前5〜7日から術後7〜12日までと定義される)の出血は比較的よくみられるPCI合併症である。
消化管出血が起こったら、病態の悪化を避けるために早期に介入すべきである。