皮膚の痒みに有効な漢方薬はなく、漢方では皮膚の痒みは血虚、風燥などが原因であると考え、医師の指導のもと、風解散の加減、ゲンチアナ下痢肝湯の加減、当帰飲子湯の加減で治療する。 1.消風散:当帰、甘草、甘草附子、カンゾウ附子、カンゾウ根茎、カンゾウ根茎、粘液質などの薬物からなり、散風除湿、清熱、滋血の効能があり、皮膚のかゆみ、赤い色をした発疹などに用いる。 風疹が風邪の場合は、この処方の服用は適さない。 2.ゲンチアナ肝湯:ゲンチアナ、オウゴン、クチナシ、ゼニアオイなどで構成され、肝胆の実火を清熱し、肝胆の湿熱(肝胆に湿熱の邪気がたまる)を清熱する効能があり、肝経の湿熱(肝経が湿熱の邪気を感じる)が皮膚に注入されて起こる皮膚のかゆみに用いることができる。 この処方は、脾胃虚寒(脾胃が虚弱で冷えている)、陰虚陽亢(陰液が不足し、陽気が亢進している)の場合には用いてはならない。 3.当帰飲子:Angelica sinensis、Rhizoma Ligustici Chuanxiong、Radix Paeoniae Alba、Radix Rehmanniae Alba、Radix et Rhizoma Dioscoreae Praeparataなどから成り、滋血化肝(肝血を補って肝風を鎮める)、散風解痒(筋肉の表面に侵入する風邪を散らして痒みを和らげる)の効能があり、皮膚の痒みなどに用いる。 この処方の副作用や禁忌は不明である。 具体的な投薬は医師の指導のもとに行う。