胃潰瘍は漢方でいう「胃痛」に属し、胃潰瘍の治療には理中薬と半夏瀉心湯を用いる。 処方は漢代以前の古典医学書に記されている処方を参照し、張仲景の処方を代表とする。 1.李中丸は補気補脾、温中散寒の効能があり、脾胃虚寒(脾胃虚弱で寒がり)症候群の患者に用い、胃が痛む、痛みがとまらない、寒さにあたった後や労作後に症状が悪化する、手足が温まらない、食欲不振などの特徴がある。 この処方は胃熱のある患者には適さない。 2.半夏瀉心湯は、肝・脾を調整し、しこりを除き、気滞を散じ、寒熱を調整する効能があり、寒熱混交(同じ患者に寒熱両方の症候が現れる)のしこりで、心下部のしこり(主に胃の膨満感を指す)、嘔吐、腸の出血・排出などの症状がある場合に用いる。 この処方の副作用は不明である。 胃潰瘍の患者は、専門の医師の指導のもと、通常の病院で治療を受けることを勧められる。