下部食道粘膜のわずかな肥厚とは?

下部食道粘膜のわずかな肥厚は、食道炎、食道粘膜の異常増殖、食道腔占拠性病変などが原因と考えられる。 1.食道炎:食道粘膜はしばしば胃酸、強酸、強アルカリ、薬剤、感染、免疫などにより傷害され、うっ血や水腫などの炎症性変化を起こす。 胃カメラでは食道粘膜下部のわずかな肥厚がみられ、酸逆流、胸やけ、腹部膨満感、腹痛などの症状がみられることがある。 2.食道粘膜の異常過形成:患者はしばしば食道逆流症を伴い、逆流が起こると胃酸が食道粘膜に損傷を与え、食道粘膜の水腫とうっ血を生じる。 炎症性刺激が長く続くと、食道の過形成が起こり、食道粘膜下部のわずかな肥厚として現れることもある。 3.食道腔を占拠する病変:食道粘膜下部のわずかな肥厚は、食道癌などの食道腔を占拠する病変と関連していることもある。 食道粘膜下部の肥厚が生じた場合は、適時受診し、組織生検で原因を調べることが望ましい。