心電図上のSTセグメント変化は、睡眠不足などの生理的要因と、心筋梗塞などの病的要因によって生じることがある。
1.生理的要因:多忙やうつ病などによる睡眠不足が心電図のSTセグメント変化を引き起こすことがある。 また、健常者でも健診時に、早期再分極を示すと思われるST高度の軽度上昇や、STセグメントの軽度下方移動などのSTセグメント変化が生じることがある。
2.病理学的要因:STセグメントの上昇は心筋梗塞の存在を示唆し、STセグメントの低下は心筋虚血、冠動脈性心疾患、心筋症などの存在を示唆する。
無症状であれば、STセグメントの変化をあまり気にする必要はなく、定期的な経過観察で十分であるが、胸痛、胸部圧迫感などの不快な症状を伴う場合は、早めに医師に相談し、循環器専門医の指導の下、他の関連検査を改善し、診断と治療を明確にすることをお勧めする。