エイズの宿敵というものは存在しない。 現在、エイズを完治させる治療法はなく、治療には主に効果の高い抗レトロウイルス療法、免疫調節療法、合併症の治療がある。
1.効果の高い抗レトロウイルス療法 アジドチミジン、ラミブジンなどのヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬、ネビラピン、エファビレンツなどの非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬、リトナビル、チプラナビルなどのプロテアーゼ阻害薬など、一般に薬剤耐性の発現を抑えるために複数の薬剤の併用が必要である。
2.免疫調節療法。 αインターフェロンなどを用いて患者の免疫機能を調整するが、発熱、潜伏感染症の出現、既存感染症の増悪など、免疫再構成炎症反応症候群の副作用がみられることがある。
3.合併症の治療 AIDS患者は日和見感染症や腫瘍を合併していることがあり、その場合は標的治療を必要とする。 肺カンジダ症はフルコナゾール、イトラコナゾールなどの経口薬、トキソプラズマ症はスピラマイシン、クリンダマイシンなどの経口薬、カポジ肉腫は化学療法や放射線療法などを行う。
エイズ患者は医師の指導のもと、定期的な検査を受け、治療に関する医学的アドバイスを厳守し、合併症を積極的に治療する必要がある。