ADHDは一般に注意欠陥・多動性障害を指し、服薬によりIQ(尺度検査の値)の改善が見られるが、実際には必ずしも知的障害があるとは限らない。
ADHDの中核症状はやはり明らかな注意欠陥と多動性で、それが社会的機能の低下(学業成績の低下、対人関係の悪化など)にもつながっており、服薬後に学業や対人関係などの社会的機能の改善・向上がみられる。
知能尺度(ウェクスラー知能検査など)は薬物療法の結果改善することがあるが、これは主に薬物療法が注意散漫、多動、衝動的行動を改善し、実行機能に非常に強い影響を与えるためである。
データによると、ADHD患者のうちIQが低いのはごく一部であり、これはIQ尺度の中で「ワーキングメモリ」と「実行機能」が重み付けされているためで、ADHD対象者の最終的な結果を左右するのは、この2つの領域の障害である。 ADHDの被験者の最終的なIQスコアが低くなるのは、この2つの領域の障害なのだ。
ADHDの成人の平均的な知能は、健常者と統計的に変わらないことが、数多くの研究で示されている。
まとめると、薬物療法はADHDの諸症状に有意な改善を示しており、臨床医の指導のもと、標準化された包括的な方法で治療されるべきである。