上咽頭癌の退院とリンパ節転移の可否は、リンパ節転移の部位、種類、上咽頭癌との関連性などを総合的に評価し、専門医が評価した上で退院できる、すなわち現在の治療過程が終了した、あるいは治療目的が達成されたことをもって退院できるものとする。
上咽頭癌患者の約60%は、身体所見で頸部リンパ節腫大を初発症状として認め、転移は深部上部頸部リンパ節に認められることが多く、一側性に始まり両側性に進展する。 頸部触診では、上頸部深部に硬く動きの悪い、あるいは不活性で痛みのない腫大リンパ節が触れることがある。
現在、上咽頭癌は主に放射線療法、化学療法、放射線療法と化学療法の併用療法、手術療法で治療されている。 頸部の転移リンパ節が放射線治療後も沈静化せず、活動性の孤立性腫瘤であり、上咽頭の原発巣が制御されている場合は、頸部リンパ節郭清が可能である。
退院後、上咽頭癌のリンパ節転移が残存している場合は、主治医の専門医に相談し、治療方針の内容を十分に理解した上で、退院後の治療に積極的に協力することができる。