乳房のリンパドレナージは、主に乳房の外側と上部の鎖骨上リンパ節への還流と、乳房の内側の傍脊柱リンパ節への還流からなる。 乳房外側および外側上部のリンパの大部分は、大胸筋外側リンパ管に沿って腋窩リンパ節に逆流し、鎖骨上リンパ節に戻る。 上部外側リンパ液の一部は、腋窩リンパ節を通って鎖骨下リンパ節に直接流れず、鎖骨上リンパ節に収束することもある。 内側乳房リンパ節の一部は、肋間リンパ管に沿って傍乳房リンパ節に流れ、鎖骨上リンパ節に至る。 両乳房のリンパ管は相互に連結し吻合しており、一方の乳房のリンパ液が他方の乳房に流れることがある。 乳房の深部リンパ液は、腹直筋鞘と肝鎌状靱帯のリンパ管に下向きに流れることがある。 乳癌の転移様式は主にリンパ転移であり、リンパ液の流出方向はリンパ転移の方向を示唆する。例えば、乳癌のセンチネルリンパ節は腋窩リンパ節であり、乳癌は両乳房のリンパ管の交通を介して反対側に転移したり、肝臓に転移したりする。