湿を払う漢方薬には、「木香順気薬」、「五苓散」、「清平湿散顆粒」など、独自に開発されたものが数多くある。 木香順気丸は、木香、沙仁、香附子、檳榔子、陳皮、防風などの漢方薬成分を含み、気を促進して湿を除き、脾胃を強化する(脾胃の機能を回復させる)効能があり、胸膈の痞え、湿の閉塞による心窩部(胃)の膨満感や疼痛、脾胃の不調和、嘔吐や悪心、腹鳴、嘔気(食欲不振、食事摂取量の減少)などに用いられ、副作用や禁忌はまだ明らかではない。 五苓散は茯苓、猪苓、沢瀉、桂皮を含み、陽気を温めて気を化し(体内の陽気を温める)、湿を誘導して水を動かす効能があり、陽気が気を化さない(体内の気が滞る)、水湿の内停(水湿が体内にとどまる)による水腫に用いられ、排尿困難(排尿不順)、水腫・腹部膨満感、嘔吐、下痢逆流などの症状がある。本剤の副作用・禁忌はまだ明らかでない。 清熱散湿顆粒はコドノプシス根茎、オウゴン根茎、オウバク根茎などの漢方薬を含み、清熱散湿、益気益液(生命エネルギーを補充して体液の産生を促進すること)の効能があり、手足の倦怠感、食欲不振、のぼせ、口の渇きなどによる夏湿病の治療に用いることができる。 本剤の副作用は明らかではないが、糖尿病患者には服用を禁じている。 重湿の治療は医師の診断のもとで行うべきであり、やみくもに自己治療をしてはならない。