高麗人参補脾薬と補中益気湯は治療効果において比較することはできないが、両者にはそれぞれ重点があり、高麗人参補脾薬は虚証の補強を得意とし、補中益気湯は陽証の促進を得意とする。
1.人参強壮脾薬は人参を主薬とし、沢瀉、茯苓、山芋などの生薬で脾気を強め、収斂作用のある棗の実、気を動かす小柴胡、砂の実などで脾気を強め、胃腸で下痢を止める。
本剤は脾胃虚弱の症状、例えば食欲不振、胃の痞えや雑音(空腹感、胃の虚脱感や灼熱感)、吐き気や嘔吐、腹痛や緩便(細く形の悪い便)、食欲不振、脱力感や疲労感などの改善によく用いられる。 副作用と禁忌は明確ではない。
2.補中益気湯は、中焦気を補うために炙った黄耆、カンゾウ根茎、炙った甘草、炒った大黄を用い、陽気を高めて沈んだ臓腑を浮き上がらせるために生脈散を用いるので、中焦気虚(脾胃の気虚)による臓腑の脱出を改善することに重点が置かれる。
下痢、脾胃虚弱による肛門脱、陰転(子宮脱、女性では膣口脱)、中気沈下(脾胃の気虚により内臓がたるむ)の改善に臨床でよく用いられる。 その副作用や禁忌は明確ではない。
上記の薬剤が病気の治療に必要な場合は、医師または薬剤師の指導のもとに使用する。