心電図上のSTセグメント変化は、一次性あるいは二次性の心臓病変など、治療が必要な心臓の病的変化でよくみられるが、気分不良や加齢に伴う生理的変化でもみられることがあり、治療の必要はない。 心臓病の診断には心電図検査が不可欠であり、その中でもSTセグメントの変化は臨床的に重要な意味を持つ。 しかし、STセグメントの変化を引き起こす要因は多く、病歴、症状、徴候、その他の補助的な検査と組み合わせ、STセグメントの動的な変化にも注意を払いながら診断する必要がある。 STセグメント変化は、不安定狭心症、急性心筋梗塞、心筋炎、心膜炎、電解質代謝異常、肺梗塞、大動脈梗塞、脳心症候群などの病態でみられることがある。 これらの病態のほとんどは重篤であり、早期の治療が必要である。 また、長期にわたる不安や抑うつ、更年期の女性、頻脈など、生理的な要因に関連してSTセグメントの変化が現れることもあるが、このような場合は一般に特別な治療を必要としないが、病的な疾患との区別には注意が必要である。 心電図上のSTセグメントの変化は、ほとんどが病的なものであり、循環器科で診察を受けて、医師の指示に従って治療することをお勧めする。