300u/lでは肝機能障害の程度を判断することはできず、トランスアミナーゼ上昇の程度と肝障害の重症度は関係ない。 トランスアミナーゼとは、アミノ酸とα-ケト酸のアミノ基転移反応を触媒する酵素群で、肝機能検査では主にアラニンアミノトランスフェラーゼとアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼが含まれる。 前者は主に肝臓に分布し、骨格筋、腎臓、心筋などの組織にはあまり分布しない。後者は主に心筋に分布し、肝臓にはあまり分布しない。 肝臓がダメージを受けると、肝細胞膜の透過性が高まり、細胞質内のトランスアミナーゼが血漿中に放出され、血漿トランスアミナーゼの増加を引き起こす。 急性ウイルス性肝炎、慢性ウイルス性肝炎、肝硬変、心筋梗塞、皮膚筋炎などでみられる。 トランスアミナーゼは疾患によって著明に上昇する場合と軽度に上昇する場合がある。 例えば、急性ウイルス性肝炎では、アミノトランスフェラーゼは通常300u/l以上であるが、上昇の程度は肝障害の重症度とは関係なく、急性肝炎の回復期にはアミノトランスフェラーゼ活性はそれ以上上昇しない。 病気が進行して黄疸が深くなると、トランスアミナーゼ活性はかえって低下し、重度の肝細胞壊死を示唆する。 トランスアミナーゼが300u/lになると、肝機能が障害されている可能性が示唆されるため、時間内に医療機関を受診し、専門医の指導のもとで明確な診断を下し、重症度を見極め、積極的に治療を行うことが勧められる。