異時性リンパ球とは、患者の血液塗抹標本に認められる異常な形態をもつリンパ球のことで、さまざまな理由で起こりうるが、より一般的なものは、薬物の影響、感染症、結合組織疾患、白血病などである。 1.薬剤:キニーネ、イソニアジドなどの薬剤はリンパ球のストレス反応を引き起こし、その結果、異常なリンパ球が出現することがある。 2.感染:EBV感染患者の血液塗抹標本では、少数の異型リンパ球が認められることが多い。 3.結合組織疾患:全身性エリテマトーデスのようなある種の結合組織疾患の患者でも、血液塗抹標本に異型リンパ球が認められることがある。 4.白血病:リンパ芽球性白血病患者は異型リンパ球を認めることがあるが、通常は過剰発現である。 リンパ球の異型化があるからといって、患者の病状がより深刻であるとは限らないので、医師の指導のもと、リンパ球の免疫表現型検査、細胞化学染色検査などを行い、病気の原因を特定し、積極的な治療を行う必要がある。